順平のスピーキング

じゅんぺいの日記

事業として育たなければ夢のままで終わる

三菱商事は新材料を通じCNTメーカ ーと需要家の連携を進めたいという。
高い導電性をいかせば、リチウムイオン電池などの性能を格段に高められる。
食べる素材である食材でも革新は起きる。
たとえばパンガシウスと呼ばれるナマズの養殖がそれだ。
ベトナムを中心としたアジア地域で生産が拡大。
水産大手のマルハニチロなど、販路開拓や生産に参画する日本企業も出てきた。
欧州などで好まれる白身魚はスケソウダラが主力だった。
しかし、資源保護のために漁獲管理が厳格になり、取引価格が高騰。
代替品としてパンガシウスが台頭した。
国内ではイオングループが資源危機に直面するウナギの代替品などとして売り出した。
水産研究・教育機構の宮原正典理事長はパンガシウスは養殖魚の市場を変えてしまう可能 性があるとみる。
理由は驚異的な生産性の高さだ。
体重を1キロ増やすのに必要な餌の量はクロマグロの10分の1ほど。
価格の高い魚粉を混ぜる比率も1割未満ですむ。
さらに、無駄なく食べさせる餌の技術開発などが生産効率を高めた。
人工ふ化させた稚魚を育て、再び産卵させて魚を増やしていく完全養殖も、餌に魚や魚粉を大量に使えば天然資源を脅かす。
天然資源を減らすことなく、増え続ける新興国の水産物需要を賄う。
パンガシウスはこの夢をかなえる方策のひとつになり得る。
素材の普及が進むほど革新の恩恵は産業界、消費者へと広がる。
ただ、それが事業として育たなければ夢のままで終わる。
企業間の連携をいかし、粘り強く技術を磨く。
夢を現実に変える育成は 日本の強みをいかせる分野だ。